表紙のことば


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毎年3月、もくれんの季節に
展覧会をひらいていたことがありました。

いまでも「展覧会楽しみにしています」と
声をかけてくださる方が。
うれしいばかりです。

展示はいつもシルクスクリーン(版画の一種、愛称シルク)で
制作したイラストでした。

シルクでの制作は今お休みしてるのですが
このweb site のtopページをギャラリーに見立てて
イラストを描こうと思いたちました。

「季節のスイッチ」という展覧会で
絵に短い文章を添えて展示したとき、
「本にしてほしい。友だちにプレゼントしたい」
と言ってくださった方もありました。

小さな本を作るような心持ちで
絵と文章をお届けしたいと思います。

季節ごとに、ゆっくりと絵が入れ替わります。
どうぞ、ときどき眺めにいらしてください。


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コピーライト


Singing in The Sunshine


 日差しの強い日も、日傘さえあれば、けっこう平気。
 木陰ごと移動している感覚。

 近ごろ、時おり、日傘を手にしている男性を見かけます。
 傘の歴史をひもとくと、
 日傘はもともと男性が使っていたものだったとか。
 現代の男性にも日傘、ほんとにおすすめしたいです。
 消耗度が違います。

 3月5月は電話のことを考えていて描いたものでした。
 電話は、形も機能も大きく変化してきたけれど、
 昔から形に大きな変化のない傘。
 
 いにしえから、そぉんなに変わっていないものが
 今もせっせと使われている。なんかいいです。
 雨と日差しから身を守るもの……役目がはっきりしているから
 変わりようがないといえばそうかもしれませんけれど。

 かわりのあるもの。ないもの。
 
古くからのものでも、新しいものでも、
 それがなじんでいる風景。
 
 そんなテーマで、表紙のイラストを描いてます。



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