……………………………………………………………………
毎年3月、もくれんの季節に
展覧会をひらいていたことがありました。
いまでも「展覧会楽しみにしています」と
声をかけてくださる方が。
うれしいばかりです。
展示はいつもシルクスクリーン(版画の一種、愛称シルク)で
制作したイラストでした。
シルクでの制作は今お休みしてるのですが
このweb site のtopページをギャラリーに見立てて
イラストを描こうと思いたちました。
「季節のスイッチ」という展覧会で
絵に短い文章を添えて展示したとき、
「本にしてほしい。友だちにプレゼントしたい」
と言ってくださった方もありました。
小さな本を作るような心持ちで
絵と文章をお届けしたいと思います。
季節ごとに、ゆっくりと絵が入れ替わります。
どうぞ、ときどき眺めにいらしてください。
……………………………………………………………………
|
手を動かす時間を持ちたくて
社会人を経てから通ったデザインの学校。
初めて受けたデッサンの授業は鉛筆削りから始まりました。
ゴボウのささがきのようにカッターナイフでシャカシャカ。
手で鉛筆を削ったことはほとんどなかったので、
さすがの昭和世代ですら新鮮と感じる、この感触。
いま愛用しているのは、
ハンドルをくるくる回す手動式でも、電動式でもなく、
ドイツの文具メーカー、スタビロの赤い鉛筆削り。
佇まいの可愛らしい赤いスワン。
お散歩中のフレンチブルドッグの後ろ姿のような
すきだらけ(?)のスワンのおしりに
鉛筆を入れてクルクル回すと……
削りカスがむくむく出てきて花びらのよう。
シャリシャリと削れる音は
手を動かす至福の時間のはじまりです。
バックナンバー
● 2017年3月 春の電車
● 2017年5月 cafe de smartphone
● 2017年7月 日傘散歩
|