● 編集後記のようなものです |
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2018年1月9日 tue.
新年あけましておめでとうございます。
このたび、p s t s c r i p t のページを引っ越しました。
新しいアドレスはこちらです。
https://mokuren-postscript.blogspot.jp/
新天地で(大げさですよ)、また楽しんでいきたいと思っています。
ぜひ遊びにいらしてください。
おすすめ本をご紹介しているブログ、
「もくれん本棚」も更新しました。
何冊か新しい記事を追加しています。
こちらもぜひご覧ください。
今年もどうぞ、「もくれん通信」をよろしくお願いいたします!
2017年12月31日 sun.
毎冬、日々寒さを感じるごとに、1枚1枚重ね着が増していくもの。
くつしたの重ね履きも当たり前のことですが、
今年はふと思いたって、
1枚目に、2本指のくつしたを履いてみることにしました。
人からいただいたり、旅館に泊まったときのアメニティグッズが数足あったことを思い出し。
5本指は(脱ぎ着に)ちょっとハードル高いけれど、
2本指なら、気軽だし。
2本指を下に履くだけで、かなりあたたかく快適です。
(5本指なら、なおのことと思われます)
さて、今年も新しく経験することがあったり、
なかなかに刺激的な一年でした。
この一年も、「もくれん通信」を時に思い出して
ノックしてくださった方がいらっしゃいましたら、
ほんとうにようこそ。
今年もありがとうございました。
このページも来年 (と言っても、すぐ隣り合わせにやってくる日)、
模様替えしたいと思っています。
また、どうぞお好きなときに遊びにいらしてください。
お待ちしていま〜す。
どうぞ、よいお年をお迎えください。
ゴ〜ン。ゴ〜ン。ゴ〜〜ン。
2017年12月17日 sun.
「ぎっくり腰」ならぬ、「ぎっくり」背中になりました。
先日、体調をくずして数日おとなしくしていた後に
押し入れの上の段に置いていた段ボール箱を取り出そうと両手を伸ばしたところ……
しばらく体を動かしていなかったところに急に力が入って、
背中に衝撃が。
昼間はとくに不自由もなく事無きを得ていましたが、
問題は夜でした。
寝返りをうとうとすると体に負荷がかかり、
反り返るような痛みが走る。
数日間、そっと寝返りうつたび負荷がかかって、
ビックーンと、もんどりうつ。
平らなとこから身を起こすのは力がいることだと実感。
そこで3日間、ソファで寝てみることに。
(ソファで寝るのは3日が限度、3日でよくなると予想して)
アームの部分に頭をのせると上半身にスロープができて、
夜中じゅう、寝返り打たなくても大丈夫。
安静が保てて背中がずいぶんラクに。
おかげで予想通り、3日で痛みが和らいできました。
寝返りしないでいるのは人間にとって苦痛なことなんだと発見。
ふだん当たり前すぎて意識していませんでした。
わたしの場合、まだ可愛らしいものなんですけどね。
自分の力で体を動かせないと、
こうした苦痛は避けられないのだということにも思い至って、
感じ入るものがありました。
2017年12月12日 tue.
「元素の周期表ポストカード」の新版ができました。
(おかげさまで、トータルで6刷り目となりました)
日本で発見された「ニホニウム」を含め、
新しい元素が6つ加わりました。
国立科学博物館のミュージアムショップ(店頭販売)
海猫屋
仮説社
で、お取り扱いいただいてます。
周期表って、ほぼ原子の重さの順番に並んでいるんです。
一番軽いのが、原子番号1の水素。
一番重いのが、今のところ、原子番号118のオガネソン。
そう、周期表は原子の体重表のようなもの。
番号が進むほど、ヘビー級に!
そう思うと、少し、周期表が近しく感じませんか?
ちょっと変わったハガキでおたよりしたいとき、
元素についての基礎的なデータを眺めたいとき、
プレゼントやインテリアとして、
よろしかったら、ぜひお手元に。
科学のかほり、どうぞお楽しみください。
2017年12月10日 sun.
ご近所の図書館でひらかれたジャズコンサートへ。
Sunny Side Jazz Orchestra という
近隣の大学の学生さんたちによる生演奏。
ふだんクラシックは聴かないけれど、
夏、高原に出かけていたとき、
近くの貸別荘に演奏の練習にやってきていた女の子たちがいて、
ヴァイオリンの音が空気に運ばれて聞こえてきたとき、
生の楽器の音って美しいなと、ハッとしたことがあるんです。
ジャズの生演奏もこれまで聴く機会がなかったので、
どんな感じが味わえるかな? と出かけてみました。
30分のミニコンサート、なじみの図書館という気軽さにも誘われて。
思いのほか、小さなお子さん連れの方が多くてびっくり。
イベントスペースの真ん中にはゴザシートが敷かれていて(そのまわりに椅子席)、
お子さんたちは主にそこに集まっていました。
何曲か演奏が進むうちに、
だんだん空気があったまってくる感じがよかったです。
演奏の合間には、子どもたちに「この楽器はなんだか知ってる?」と問いかける場面も。
子どもたちが「ハイ!」と手をあげていて、可愛らしかった。
コントラバスのとき、「ハイ! ヴァイオリン!」と答えた男の子が。
「よく知ってるね。ヴァイオリンの仲間でコントラバスと言います」
ドラムのときには「ハイ! 太鼓!」と答えた女の子が。
「ズバリ、正解です。太鼓です。僕たちの間ではドラムと呼んでいます」
と、気の利いた男子学生さんのMCもよかったです。
小さなお子さんから年配の方まで、
いろんな年齢層の人たちとこうして音楽を聴いて
一緒に過ごす時間というのもいいものだなぁって思いました。
杉山亮さんの「ものがたりライブ」での時間を思い出しました。
2017年11月26日 sun.
先日、上野の森美術館へ。
施設内にあるモノを確認したくて出かけたのだけど、
そこには130分待ちの行列ができていて、仰天。
いま展示中の「怖い絵展」が盛況のようですね。
出かける前、HPをチェックしたとき、
おもしろそうな展示だな〜とは思っていたのですが、
このところの人気展示情報についてはとんとノーマークでした。
以前、来たときはフラッと入れたので
軽い気持ちできたのですが、
体力をかんがみてこの日は諦めました。
(展示を見ずに入館することはできないとのことだったので)
人気があることは何よりと思いつつ、
美術館と野球場は、気が向いたときフラッと入れるのが理想的ですね。
蕎麦屋の暖簾をくぐるみたいに。
この日は行楽日和のようなよいお天気。
ちょっと散歩で遠出したと思うことにして
機嫌よく帰りました。
2017年11月2日 sun.
ご近所のケヤキ並木が紅葉してきました。
あたたかくて乾燥した日和の今日。
いつもの午後の散歩コース。
野菜チップスのように
パリパリと軽やかな音をたてている
色とりどりの落ち葉を踏みしめて歩く。
(って、文芸乙女調かーい)
2017年10月29日 sun.
高畑勲さん監督の『かぐや姫の物語』をDVDで見る。
(前から気になっていたもの……を、少しずつ見ています)
原作は「竹取物語」。 (2013年公開) |
他のジブリ作品や、ほとんどのアニメ映画は、登場人物の顔がフラットなのがスタンダード。
表情筋がない。
『かぐや姫の物語』では、表情が豊か。
おなじく高畑さんが監督した『おもひでぽろぽろ』(1991年公開)では
登場人物にほうれい線がしっかり描かれていて、少し老けて見えて、最初はやけに気になった。
でも人間、笑うと出ますもんね、ほうれい線。
この時すでに高畑さんは、これまでのアニメとは違った表現をさぐっていたんだなと思ったのでした。
その表情の豊かさといい、
姫が疾風のように駈けていくシーンといい、
見慣れているアニメーションにはなかった質感(テクスチャー)。
一線を画しているのを感じます。
赤ん坊の頃の、姫のころんころんとした動きは
生きものの複雑な動きを表現していて、
パンダの赤ちゃんのようで愛らしかったです。
シルクスクリーンでプリントしたような
フラットで色彩のくっきりとしたタッチはもともと大好きですが、
その対角線上にある、この表現の世界。
(ほしよりこさんのマンガ『きょうの猫村さん』や『逢沢りく』の独特さとも重なりました)
シルクスクリーンがポスターの世界とすると、
『かぐや姫の物語』はアニメというより、映像を見ているよう。
絵が動いているような世界。
その表現の美しさに見入って、最後はぽぉーっとなっていました。
これまでのアニメの世界(表現)を壊して新しいものを作ろうとしている
高畑さんのその姿勢と相まって、
ただただ感動していました。
昔からなじみ深かった竹取物語はSFの世界だったのですね。
かぐや姫はハイパーガール。
宮崎駿監督の『風立ちぬ』で瀧本美織さんが演じた菜穂子のように凛としていて、
朝倉あきさんが演じたかぐや姫の声も素敵でした。
2017年10月16日 mon.
毎朝、朝ドラを見るのはやめにしたというのに、
なぜか「あまちゃん」のDVDをレンタルし、見ています。
放映当時、途中から見始めたので、どんな始まりだったのかな?
と、ふと思い出し、久しぶりに見たくなって。
昔、『ガラスの仮面』を人からすすめられ貸してもらって、
一日で一気に10冊読んでしまったあのときのようなことはもうしませんが、
とまらなくなる、次を見たくなる、あの展開。
久しぶりに宮藤官九郎さんの脚本と台詞まわしの可笑しみを堪能しています。
主人公のアキちゃんを演じる能年玲奈さんの
なにか別の生きものみたいな、きらっきらした輝き、存在自体の素晴らしいこと。
そしてもう一人、とりわけ目で追ってしまうのが
漁業組合長を演じる、でんでんさん。
その土地にもとから暮らしているかのような存在感が素敵です。
でんでんさんが演技をするうえで目指しているのは、
日テレのバラエティ番組「笑ってコラえて!」の名物コーナー、
「ダーツの旅」に出てくるような通りすがりの普通のおじさんだとか。
(『週刊文春』2017年10月12月号にあった耳寄り情報)
まさしくご本人が目指している通りの実在感。
ちなみに、メイクをしないことがリアルな人物に見える秘密の一つとのこと。
「汗をかいてもすぐ拭けるし、動きも制約されないから楽でしょ」って。
カッコイイです、でんでんさん。
2017年10月8日 sun.
前回、NHK朝ドラの「ひよっこ」をなんだかんだと見通してしまった。
新しく始まったのは「わろてんか」。
吉本興業の創業者・吉本せいさんがモデルという設定にひかれつつも、
見始めると見続けてしまいそう。
スイッチはつけないことに。
ですが、その前の時間帯(7時55分ごろから約5分間)、
テレ朝「グッド!モーニング」の中のワンコーナー、
「池上彰のニュース大辞典」は朝から
始まる〜!と、チャンネルを合わせてしまいます。
池上さんが、気になるニュースを読み解くキーワードを選んで
解説してくれるというもの。
「そうだったんだ〜」「知らなかった!」と
毎日のように口をついて出る話題(国内のも海外のも)がコンパクトに紹介されていて、
視界が広がる感覚があります。
見るのが楽しみになってます。
池上さんの解説のわかりやすさは、
これまでもいろんな番組を見て感じていたことでしたが、
またまた池上さんの底力を感じました。
近ごろはテレビを見ていて、まどろっこしくなって、
つい早送りしたくなることも少なくないですが、
数分間の密度の濃さ・テンポ(編集)のよさが気持ちいいです。
2017年9月28日 thu.
先日、「ミクロの決死圏」を見る。
Amazonのページで紹介されていたストーリーが見事だったので、
ご紹介しておきます。
脳内出血の重症を負った科学者の命を救うため、
想像もつかない治療法が試みられる。
外科手術不可能と診断されたその患部に、
手術担当員を細菌大に縮小して送りこみ、
体の内側から手術しようというのだ。
制限時間は1時間、果たして作戦は成功するのか?
船ごと小さくなって人の体内に入いるので
意外と気になりません。
1966年に公開されたSF映画。
CGのない時代の映像。
かえってその手作り感に緊迫しながら見てしまいました。
小さくなった人が体内に入って暴れまくる冒険活劇!
と、見る前なぜか勝手にイメージしていたのですが……
(『はたらく細胞』的な)
それはそれは静かな映画でした。
まるで宇宙空間のよう。
原題は「Fantastic Voyage」。
そうですとも。
人体と宇宙への旅は途方もない憧れの旅ですもの!
2017年9月23日 sat.
三軒茶屋にある濱田屋の豆パンを友人からお土産にいただく。
(お店の公式サイトに美味しさ伝わる写真があるので、
こちらをどうぞ。店名の下に見えているパンです)
ルックスからして、すでに美味しい予感。
口にしてみると……塩っぽい(甘くない!)、美味しい!
これまで口にしてきたどの豆パンとも違う。
意表をつかれました。
生地も、もっちり。
塩大福(餡は入っていないけど)や豆かんを
いただいたときのような充足感。
公式サイトを見て納得。
「和」をテーマにしたベーカリーと掲げてありました。
先日読んだ、服部みれいさんの『わたしらしく働く!』。
みれいさんの仕事歴と、仕事に対する考え方が綴られた
読み応えと金言(と呼びたくなる素敵な言葉)に満ちた一冊です。
その中でも、とってもいいなと思っている言葉の一つが、
ちいさくとも必ず自分らしい発明をすること(コピーとりひとつとっても!)。
ちいさくとも感動があるようにすること。
そう思って仕事する・しないで、
違いはクリアになっていく。
心に置いておきたい言葉。
美味しい豆パンに感動して、
この言葉がふわっと重なりました。
2017年9月17日 sun.
朝ドラの「ひよっこ」。
スタートが1964年の東京オリンピックの頃という時代設定。
オリンピックのためにデザインされたものに関心があったので、
当時の様子を伺い知ることができるかな?
そんな興味関心をもって見始めました。
東京の町のところどころ(主人公が働く洋食屋のある赤坂界隈)に
オリンピックのポスター(シンボルマーク)が貼ってあるセットを見たときは
気分が少し盛り上がりました。
そうこうしているうちに、なんとなく見るのが習慣に。
ドラマを見ていて時々気になるのが、
例えば、女友だち同士でハグしあう場面。
けっこう出てきます。
今のわたしはハグ愛好家(?)ですけれども、
わたしの子ども時代、
ハグはそんなに日常的なものだったかな?と、少し違和感。
(今でも人によっては日常的なものではないかもしれませんが)
このドラマの時代設定のころ撮られた映画やドラマでも
人がハグしあう場面はそんなには登場していなかったのではないかと。
(ラブシーンや、親が小さな我が子を抱きしめるというのとは別でね)
「ひよっこ」でハグのシーンを見るたび、
このドラマは今を生きている脚本家が書いたものなのだなと
当たり前のことだけど、思うのでした。
当時の風俗は、小道具だけでなく、
ひとの所作にも表れていることにも
改めて思いを馳せました。
2017年9月14日 thu.
先日書いた、夏咲きのモクレン。
別の場所で話題にしたところ、
「ジョージヘンリーケーンという品種では?
葉が出ている時に咲くので、あまり気づかれないこともあるそうです」
と教えてくださった方がありました。
おぉ。なんか名優みたいな響きです。
気づけてよかったと、うれしい気持ちになりました。
気づいてはいなかったけれど、然るべきときに、そこにはあった。
まるで真昼の月のよう。
2017年9月10日 sun.
ご近所にあるケヤキ並木。
夏は、背の高い木陰のトンネルが気持ちいいので、
夕方時の散歩はついこちらに足が向かいます。
今日、その途中、モクレンと思われる花を発見。
こんな季節に咲いているのを見た(気づいた)のは初めて。
狂い咲き? と思っていたら、
種類は少ないけれど、夏咲きのものもあるそうです。
まさか春以外に咲くとは知らなかったので、
見つけたときは、これって……モクレンだよね? と、自信なさげ。
こんなとき、葉っぱを見れば分類に役立つはずですが、
いつも花(とつぼみ)に気をとられていて
葉っぱの形がどんなだったか、輪をかけて自信なし。
モクレン好きを標榜してきましたが、
ぜんぜん穴だらけでした。
春の風物詩と思っていたので、不思議な感じ。
でも、うれしい発見でした
ところで、ケヤキ並木の手前の小さな公園にある
鉄棒にぶらさがるのも
近ごろ気に入っている散歩のオプション。
デスクワークでかたまった身体を伸ばすのが気持ちいい。
スポーツしなさそうなスカート姿で、
のっぽな大人が、ぶら〜ん。
(しかし今日は、わりと真剣にトレーニングしている青年がいて、ぶらさがれなかったんだな)
2017年8月10日 thu.
東京に戻ってきました。
移動日が今年一番の暑さの日と重なりました。
かんかんデリー。
身の危険を感じます。
熱中症になる自信がありまーす。
なんとか防ごうと、
とれたて野菜を買ってスーパーでもらってきた氷を
車中でおでこや首にあてて、
ぶじ甲府盆地を通過。
しかし、一度強烈な暑さを経験すると、
そのあと多少暑くても、あ。なんか今日涼しい?
なんて会話をしてしまいますね。
高地トレーニングって……こんな感じ?
2017年8月5日 sat.
昨日、NHKの「あさイチ」のトークゲストに俳優の高橋一生さんが。
(朝からいいものに出会えた感が)
その中で、一生さん自ら撮影してきてくれたという
プライベート写真が。
部屋の本棚に並んでいる本の写真でした。
ユカコスコープでウィ〜ンとサーチしたところ、
そこに『三丁目が戦争です』を発見!
小学校の図書室に置いてあった本。
友だちが「この本、すごい」と教えてくれて、
まわりでちょっとしたブームが起きたような思い出が。
ある町の住民同士のあらそいが火種になって
戦車とか登場してたような。
読んでいてこわかったこと、
挿絵が永井豪さんだったことはよく覚えています。
本の背表紙を見ると、「筒井康隆・永井 豪」の文字。
筒井さんの書いたお話だったのかー。
妙に納得。
伝説の(?)図書室の本が
一生さんのお気に入りかもしれないことに、
静かに感動した朝でした。
2017年7月31日 mon.
八ヶ岳に来ています。
ここらあたりの図書館は
山脈(やまなみ)が見えるロケーションのところもあって、
気持ちいいです。
エアコンなくても快適です。
私の住んでるところでは図書館にマンガは置いてないけれど、
(コミックエッセイならある)
こちらではマンガも棚に並んでいて、ちょっとやわらか。
今回、谷口ジローさん作画(今泉吉春さん原案)の
『シートン』の1巻目(第1章「狼王ロボ」)を見つけたので、借りる。
ブログにも書いたことあったのだけど、
いつぞや美容室で見た雑誌にシートンの描いた絵が載っていて、
その見事さに、ふぉぉぉ。と、うなったことが。
『シートン動物記』で名前だけは十分知っていたけれど、
じつはどんな人なのか、どんな仕事をした人なのか知らなかったことに気づき、
雑誌で見た絵のことも忘れられなかったので、手に取ってみました。
しかも、作画が谷口ジローさん!
シートンがもともとは画家だったということを
このマンガを読んで知りました。
あの観察眼するどい絵に、合点がいきました。
大自然の中、繰り広げられる動物と人間の闘い、
谷口さんの画力と相まって、読み応えあります。
狼のロボのことも好きになってしまいます。
おすすめしたいです。
2017年7月25日 tue.
なにかしらどこかで同じ時間を過ごした人とは
久しぶりに会っても、すぐ時間が巻き戻るような感覚に。
ン十年前、インドを旅行したとき知り合った友人たちもしかり。
ハードな土地柄だっただけに、同じ釜の飯を食った!感が大きいです。
もちろん、合い言葉は「ナマステ!」です。
日曜日、そんなインド仲間から
「本日、NHKのど自慢に妻が出ます。よかったら見てね」
という素敵なメールが。
何度かお会いしたことがあるけれど、
大家族をきりもりしているアクティブな女性。憧れます。
さて番組が始まり、お待ちかねの順番が。
選曲が、天童よしみさんの「大ちゃん数え唄」。きた〜。
おなかの底から出てくる声。
めっちゃ上手い。
しかも、画面から飛び出しそう。
元気ハツラッツ〜。
私の中では鐘がゴンゴラゴンゴラ♪ 鳴り響いていました。
番組の最後では、ゲストの八代亜紀さんから
「パワフルだった〜」と、敢闘賞をもらっていました。
やっぱり。タダモノではなかった。
いいもの見せていただきました。
2017年6月23日 fri.
先日、宝物感を抱いたイイダ傘店の傘。
個人オーダーメイドならではの世界かとも思いましたが、
いや、きっとそういうことじゃない。
たとえばマリメッコのテキスタイル。
バッグとポーチをいくつか愛用しているけれど、
そこにあるだけで嬉しくなる日常の宝物感がある(私には)。
大量生産されて市場に流通しているものの中にも、
そういうものがあるって、素晴らしい。
毎朝、仕事前の手を動かすウォーミングアップの時間、
元気を与えてくれるものを1日ひとつ描くメニューを加えた。
それこそマリメッコのポーチだったり、ほぼ日手帳だったり、納豆だったり、
その日目についた(思いついた)ものを手当たり次第に。
手を動かしながら何かしら気づくことがあるのが
描いてて楽しいことのひとつ。
納豆のパックも、毎朝ささっとパカッと開いて器に移し替えるから、
まじまじ見たことなかったよ。
銅版画家の山本容子さんが、最初のころ、
洗濯バサミとか、そのころ誰もやっていなかったモチーフを選んで
モダンアートの世界をつくっていた話を思い出す。
ふたと本体の境目のミシン目とか、プラマークとか、
描いたものを見ると、愛おしくて、ちょっとシュール。
中に発酵食品が入っていると思えない。
たとえば自分の身のまわりのもの100コ描いたら、
それだけでおもしろい作品展(作品集)を作ることだって出来そう。
東村アキコさんの自伝コミック『かくかくしかじか』で、
何を描いていいのかわからず立ち止まる美大時代の主人公と、
目の前にあるものを「見たまんま描け」という恩師・日高先生の話までも思い出す。
毎朝、目の前のものに心動かされてます。
2017年6月12日 mon.
本の紹介ブログ、もくれん本棚をつくって2ヵ月あまり。
ブログを続けていくと少しずつ変化が見えてくると
ものの本で読んではいました。
ほぼ毎日更新してるブロガーではありませんが、
記事の数はまだまだ少ないですが、
そんな小さな本棚にも、本に書いてあったとおり、変化が!
ブログを訪れてくださる方は、
主に、このもくれん通信のリンクからとんでくださってるのではと思うのですが、
先月あたりから、何かおさがしのフレーズで検索して
来てくださってる方がポツポツと。
とくに人気(?)なのが、
アマチュアからプロ棋士になった瀬川晶司さんの本。
史上最年少でプロになった藤井聡太さんの登場で
このところ話題もにぎやかな将棋界。
その影響かどうかはさておき、
人それぞれ興味関心あることで検索し、たどりつくネットの世界。
自分がいつもしている行為を反対側で経験して、
ますますネットの世界を肌で感じています。
なにごとも、やってみてわかることがあるから、おもしろいです。
017年6月3日 sat.
2年前から広島東洋カープを応援するようになって、
プロ野球の面白さをひさびさに味わい、
『週刊 ベースボール』(愛称:週べ)をも愛読するように。
趣向をこらした特集記事に始まり、
選手へのインタビュー、各チームの近況、解説者の連載コラム、
テクニックや用具の解説までと、読み応えたっぷり。
独立リーグや女子プロ野球のコーナーもあり、目配り広いです。
雑多な記事が散りばめられていて、これぞ雑誌と毎回感服です。
2017年5月29日号は、
外国人選手特集。
なかでも面白かったのが、
各チームに在籍する全外国人選手を紹介した「助っ人カタログ」。
簡単なプロフィールとともに紹介されていた
「日本で気に入ったものは?」というアンケートへの答えが
やっぱり?というものから、
そうなの?というものまで、興味深い。
日本の治安のよさをあげている選手の多いこと多いこと。
食べ物が美味しいという答えも多かった。
やっぱり質がいいんですね。
焼き肉はダントツ。寿司も多し。
鶏料理がどんな調理法で出てきても美味しいというチキン好きや、
白米がメチャクチャ美味しいと言ってくれている選手も。
福岡、神戸、広島、横浜、東京……と、本拠地の街をあげている選手あれば、
なぜか阪神在籍で名古屋が好きという人も。
キャンプ中に経験した豆まきという答えには
日本庭園という答え以上に、おっぉ〜。
ひとり異質だったのは、巨人のマイコラス。
「日本のことはまだあまり分からないんだ。
それについての答えは持ち合わせてないよ」
来日して3年目なのに。
1年目の選手でも何かしらみな答えてくれているのに。
ここは自分の居場所じゃないと思っているのかなって、
彼のマウンドでの振る舞いを思い出して、
勝手ながら妙に納得しそうになりました。
日本人の親切なところや、お互いを尊敬しあっているところが素晴らしいと
言ってくれている人も少なくなくて、なんだか嬉しい。
「気に入ったところ」と、よい面だけ質問しているからだとしても、嬉しい。
逆に、あのドンチャカズンチャカ鳴り物入りの応援は
うるさくないですか? 集中力そがれませんか?
と聞いてみたい。
2017年5月22日 mon.
「笑うと免疫力がUPする」という話、
ときおり見たり聞いたりします。
(口角をまず1ミリあげてみるだけでもいいらしいですよ)
大阪国際がんセンターが吉本興業などと協力して、
がん患者に定期的に落語や漫才を鑑賞してもらい、
笑いが免疫などに与える影響について
実証研究を始めるというニュースを見ました。
落語は演者や演目によって笑いが左右されそうだし、
面白がり方にちょっとした慣れが必要かも?
実験は8回にわたって行われるそうなので、
回数が増すごとに面白がり方に磨きがかかるかもしれませんね。
笑うことは身体にいい。
それはなんとなく実感としてわかる気がします。
人の身体にはまだ解明されていないことがたくさん。
どんな可能性がころがってるかわからないから、
いいと実感できることは、どんどんやってみよー。
『さんまのスーパーからくりTV』の名物コーナーだった「ご長寿早押しクイズ」や
所さんの「笑ってコラえて!」の「ダーツの旅」。
どちらも特番でたまたま見かけて、
素人の予期せぬパワーに、あはははは。
大笑いしたことがあります。
あの掛け値なしの、おなかの底から出てくる笑い。
ぜひ実験に使ってみていただきたいです。
2017年5月17日 wed.
昨日、ラジオをつけていたら、ゲストに写真家の梅佳代さんが。
お、うれしい。
いいことあった気分、得した気分に。
ふだんその人を追いかけているわけではないけど、
テレビや雑誌で偶然見かけると嬉しくなる人って、います。
梅佳代さんに清水ミチコさん。
かつての忌野清志郎さんもそんな存在でした。
梅佳代さんの話を聞いていると(読んでいると)、
自由って言葉を思い出します。
その日も思ったことをそのまま話していて、
でも、自分の話が伝わってるかどうかも気にかけていたりして、
そのこともそのまま口に出していて、
とりつくろった感じが
なくて、
なんかすごくいい。
おもしろい。
作家の森博嗣さんが『自由をつくる自在に生きる』の中で書いていた好きな言葉、
「個性を出す方法はきわめて簡単である。
素直に行動していれば、その人の個性のままになる」
を思い出すのです。
2017年5月8日 mon.
先日、夫とうちの近くを歩いていて、
白い杖の高齢の男性に道をたずねられた。
おうちまで歩いて帰るところで、
光は少し感じられるのだけど、
暗くなってきて迷ってしまったとのこと。
その日はお天気もよく、夕方とはいえ、初夏でまだ明るく感じられたのだけど、
朝の光とはまた違うのだなと、ハッとした。
以前、視力を失った人たちについて取り上げられた番組で
短距離走をしている方の話を聞いたことがある。
見えないけれど、光を感じて走ることができる、と。
そのとき光の大切さを知った。
そのことを思い出した。
その方のおうちは私たちもよく散歩に出かけているご近所。
とはいえ、ゆっくりとした足取りでは少し時間がかかる距離。
夫が「よろしかったら車でお送りしましょうか」とたずねると、
「そうしていただけると助かります」とお返事してくださった。
うち(車の置いてあるところ)まで一緒に歩きながら、
自分がこんなことになるとは思ってもみなかったこと、
建築の仕事をしていて事務所を開いていたけれど、
続けることができなくなって事務所の整理をするのも大変だったこと。
いろんな話をしてくださった。
もっとお話を聞いていたいくらいでした。
先ほどの番組では、
ある視力を失った方が、
アナウンサーから「私たちにできることはありますか?」とたずねられ、
「暗闇の中で声をかけられるのは(光が射すように)とてもうれしいこと。
自分ができること(とき)は大丈夫ですとちゃんと言いますので、
どんどん声をかけてほしい」
と話していました。
それは忘れられない言葉だったので、
ここに書いておきたいと思いました。
2017年4月30日 sun.
映画(やドラマ)は動画配信サービスで見ることが増えてきました。
歩いてすぐの場所にレンタル店があるのに、
出かけずとも見られるのはなにかと楽ちん。
そんなわけでDVDをレンタルする機会が激減していましたが、
先月、近所のTSUTAYで
「TSUTAYA借り放題」というサービスのキャンペーンが。
お店で何枚借りてもOKで、返却期限・延滞料金なし。
えっえ〜? なにその大らかさ。
と、お試しで1ヵ月利用してみました。
動画配信サービスで見たい作品を探すときは、
キーワードで検索して選ぶことが多いです。
数ある作品一覧から画面をスクロールして探すのは目が疲れてしまうので。
見たいものが見つかるのでそれで十分楽しんでいましたが、
久しぶりに店舗を利用してみると……
商品の全貌が見えるなか、棚を行きつ戻りつしながらあれこれ選ぶのは楽しい。
これって、本のページをめくる楽しさ(便利さ)と似ている!
ネットで検索して画面をスクロールするのも、本を読むのも、
目の前にほしい情報があるのは同じとも言えるけれど、
連続で表示されているデータを
自分のペースで行ったり来たりできる自由さは、アナログならでは。
そのよさをしみじみ体感しました。
*ちなみに、お店で「借り放題」ができるサービスは
どこでも展開中ではなく、店舗が限られているようです。
2017年4月20日 thu.
この冬は座敷犬のようになっていましたので、
いつもより美容院へ行くタイミングが伸びてしまった。
そうなると、どこまで髪を切らずにいて平気なのか興味が出てきて、
さらに間(あいだ)があいてしまった。
美容師さんが腕のいい方なので、
伸びっぱなしにしていても毛先がさほど乱れず、
あんまり気にならない。
さらに記録(日数の)は伸ばせそうでしたが、
そろそろ……と髪を切りに。
そうは言っても、近ごろ美容院に行くタイミングは、
白いものが目立ち出したらゴーサインという感じでした。
とっくにそっちのゴーサインは出ていたので、
今回はおのずと白髪が目に付く日々に。
でも、白いものが出てくるのは劣化ではなく、自然なこと。
たまには自然な姿を知るのもいいものだと過ごしてました。
ところで、ずっと担当していただいてる美容師さんとは
びっくりするほど会話がはずみません。
そういう相性みたいです。
最初のころはいろいろ試みましたが、
無理(というほどでもない)はよして、
雑誌を読んだりして楽しんでいます。
切った直後から次回美容院に行くまで、
髪(スタイリング)に関してまったくストレスがないので、
こんなに会話はずまないのに!
もう何年も通い続けています。
「腕」の魅力って、「腕」への信頼って、大きいわぁ。
2017年4月12日 wed.
プロ野球が開幕して、野球の日々が始まりました。
4月7日、ドラフト1位の新人・加藤が初登板で、
9回ワンアウト(バッターあと二人というところ)まで
ノーヒットノーランを続けるという大奮闘。
この加藤君、とってもシャイで誤解されやすいタイプとのこと。
オープン戦の試合後のインタビューがそっけなく、
「塩対応」「エリカ様」と一部で話題になっていたそう。
でも、この日のヒーローインタビューでは
ファンや先輩への感謝の気持ちもちゃんと伝えていて
冷静な中にも初々しく可愛らしかった。
動画で見た、試合後のスポーツ番組でのインタビューでは
「自分の投球で、お客さんに喜んでもらえるなんて、
プロの世界ってすごいなぁと思いました」
こんな経験がひとをプロにしてゆく。
どんな仕事でも。
大記録達成なるかという、独特の雰囲気のなか、大歓声のなか、
マウンドに立った新人の見た景色は
とんでもなく素晴らしい眺めだったことでしょう。
感動しました。
2017年4月5日 wed.
先月から始めた本の紹介ブログ、もくれん本棚。
Bloggerというブログサービスを使っています。
ブログはページがごたごたしているイメージあって
長く敬遠気味だったのですが、
スッキリした面構えが気に入ってBloggerを使うようになりました。
直感的に操作できるところが
「もくれん通信」を作るとき使っているDreameaverとも似ている気がして、
そんなところも気に入っています。
Bloggerといえば、Googleが提供しているサービスですが、
もともとGoogleが開発したものではないことを
昨年読んだ『Twitterをつくった3人の男』で知りました。
Bloggerを作ったのはTwitterの創始者のひとり、エヴァン・ウィリアムズで、
のちにGoogleが買収したそう。
ウィリアムズ自身もBloggerをとても気に入っていたようです。
ほかのブログサービスを使ったことがないので比べられないけれど、
感覚的に操作できるこのなじみやすさは
もしかしてユニークだったのかな、と。
(今では当たり前のように感じているけれど、
かつて、Macがすぐなじめる操作具合だったことも画期的でしたね)
2017年3月24日 fri.
昨日から新しくブログを始めました。
もくれん本棚(おすすめブックガイド)です。
トップページからもとべます。
postscript でご紹介した本の記事をセレクトして新たに手を入れて、
おすすめの本をご案内していきたいと思います。
(イラストも時どき登場します)
いつでもまとまって読める本棚のような場所がほしい。
ブログなら、気軽に好きなときに
いろんな人に読んでもらえる場所になるかもしれない。
そう思って、何事も始めてみることにしました。
どんなきっかけで、その仕事を始めるようになったのか、とかとか、
ひとの話を聞くのが好きです。
かといって、ひとの本棚に長居はしません(本屋さんでもそう)。
それでも、サラッと眺めて、何かに出会ってしまうことも。
出会いの妙とは、そういうもの。
どこかで、どなたかが、ひょんなことから楽しんでくださることを願って。
どうぞ遊びにいらしてください!
2017年3月20日 mon.
次回で、ドラマ「カルテット」も最終回。
途中から見始めたにもかかわらず、
最後の最後までしかけがしのばせてあって、
坂元裕二さんの脚本らしさを満喫。
もう少しこの人たちを見ていたい。
またそんな気分になりました。
番組のサイトを見ていると……
フードスタイリストは飯島奈美さんだったのですね。
日常の中に出てくるごはんがおいしそうと思っていたので、パァーン!(膝をうつ音)
ところで、このドラマ。
随所に、遊び心も感じます。
4話か5話での、病院での回想シーン。
顔に包帯グルグル巻きの家森さん。
この包帯の巻き方、
これって、「バーディ」のニコラス・ケイジでは?
とくに話題になっていないようですが、
絶対、そう。
と、勝手に確信。
(「バーディ」は1月、ものすごく久しぶりに見返したばかり。
もし見返していなかったら思いつかなかったかも)
9話の、カルテットの演奏が終わるまで
刑事が舞台の袖(レストランのカウンター)で待っているのって、
これって、「砂の器」なのでは?
そう夫に言われ、ハッ。
(「わしゃ、知らん」の名台詞がこだまするぅぅ)
随所に、名画へのオマージュ感じさせるパロディ。
ここでも愛を感じます。
2017年3月15日 wed.
先日、午前中にネットでヨドバシカメラに注文したら、
その日の夕方に商品が届いた。
ヨドバシエクストリームサービス便という地域限定のサービスのようです。
数日前も、A4用紙が残りわずかになっていることに気づいて
夕方、ネットで注文したら、翌朝8時半に届いた。
ありがとう存じます。
早く届けてもらえて嬉しいです。
でもでも。
ネット通販の急増でドライバーの負担が大きくなっていると
ニュースで日々伝え聞いているので、
ものすごく急いでるわけではないので数日後でも大丈夫ですよ。
そう伝えたくなるときも。
今月はじめ、ヤマト運輸が宅配便の値上げを検討していると報道されました。
このあと、他社も追随することでしょう。
いつも先陣を切るのはヤマトさん。
ヤマト運輸の元社長、小倉昌男さんの『経営学』は
宅急便という新しいサービスを考え出し、
市場を切り拓いていった姿勢を知ることができて、
とても感動的です。おすすめしたいです。
Amazon が配送料を無料にしたり、
迅速配送をスタンダードにしてくれたのは
使う側にとって画期的なサービスでした。
でも、例えば急いでいる人は別料金を支払って早く受け取る……
そういうことが選べる自然な市場のシステムにしてもいいと思う。
『サイゼリヤ革命 世界中どこにもない“本物”のレストランチェーン誕生秘話』で
「働いている人がまずハッピーでないと」
という創始者・正垣泰彦さんの話を同時に思い出すのです。
2017年3月10日 fri.
昨年、広島カープの黒田が引退。
もう、あれほど濃密にプロ野球を生涯見ることはないでしょう。
と、aikoの「カブトムシ」のメロディにのせて熱唱したいです。
字足らずですけど。
とはいえ、この2年で、カープとカープの選手への愛着もわき、
今年も開幕が楽しみです。
WBC(ワールドベースボールクラシック)も始まりましたね。
いまやプロ野球も、BSやネット配信で見るのがスタンダードな時代?
夕飯食べながら地上波で見られるのは
懐かしいような嬉しさ感じます。
地上波での放映がめっきり少なくなった昨今。
子どもたちが野球を知る(親しむ)機会が減る〜、減る〜。
でも、ふだんサッカーを見ないわたくしも
日本代表のゲーム中継は見ます。
そこで、選手を覚えたり、サッカーのおもしろさを知ったり。
WBCもそういう役回りがあるのかな。
野球の面白さが子どもたちにもたくさん届くといいな。
そうは言っても、日本には高校野球がありますからね。
全試合完全中継の国民的イベント。
アマチュアの競技でこの注目度、世界でも希有なことのようです。
さて、そのWBC。
気軽な気持ちでテレビをつけたら、解説ゲストとして黒田が登場。
こんな喜びが用意されていたとは。
マウンド上の投球を見届けていたときのように、背筋が伸びるー。
無関心でないって、こういうことなんですね。
トークのお仕事、聞き届けました。
2017年3月3日 fri.
3月2日に発売された『たのしい授業』2017年3月号(仮説社)に
死は自然の一部 「死体」と「うんち」のおすすめ写真集
という原稿を掲載していただきました。
以前、このページでも紹介した、かなりおすすめな3冊の写真集。
宮崎学さんの『死を食べる』 |
宮崎学さんの『死』 |
新開孝さんの『うんちレストラン』 (文は伊地知英信さん) |
『たのしい授業』2017年3月号 仮説社へのご注文はこちら。 デジタル版もあります。 |
2017年3月1日 wed.
雑誌や本の「編集後記」や「あとがき」を読むのが好きです。
作っている人の顔が見えるようで、好きなのです。
壁新聞スピリッツで始めた「もくれん通信」の
「編集後記」「雑記」にあたるのが、このページ。
(一番更新が頻繁ですね)
今月からは「表紙のことば」というページも作りました。
どうぞお立ち寄りください。
2017年2月25日 sat.
「満島ひかりが夢に出てきた」
というのは、映画「桐島、部活やめるってよ」に出てくる
印象的な台詞の一つですが、
私の夢にも昨夜、ひかりさんが。
ドラマ「カルテット」を見始めたからかな。
第一話の途中から早くも離脱したものの、
主演の4人が芸達者ぞろいなうえに、脚本が坂元裕二さん。
やっぱり気になって第四話から復活。
今年になって遅まきながらhuluで、
坂元さん脚本の「Mother」「Woman」を見ました。
「わたしたちの教科書」もそうでしたが、
最後の最後までドラマの中にハッとするしかけがあって、
重い現実の中に、いつも最後、光がさしている。
骨太。見終わったあとの充足感がたっぷり。
役者さんもそれぞれ魅力的で素晴らしかった。
田中裕子さん、芦田愛菜ちゃん、天然パーマの主治医・高橋一生さんが
とりわけ心に残りました。
「Woman」で、
長く離れて暮らしていた娘と母(二人はずっと仲がしっくりいってなかった)、
満島ひかりさんと田中裕子さんの距離がちぢまる場面があるんです。
子ども時代、お母さんに守られてるって感じた記憶を
娘が母親に話すのです。
「子どもって、思い出だけで大きくなれるんだよ」
という台詞は珠玉です。
*huluには2週間無料のお試しサービスがあるので、
使い心地を知ることができます。
2017年2月20日 mon.
ご近所にある文房具屋さんは
こぢんまりとしているのに品揃えがいい。
愛用しているマルマンのクロッキー帖も置いてある。
お店によっては置いてないこともある幅の両面テープもちゃんとある。
この店のおねえさんが、じつに出来る人という風情なのだ。
うなぎの寝床のような小さな店内に入ると
「なにかお探しですか」
すかさず声をかけては場所を教えてくれる。
シャープペンシルの替え芯を買いに行ったときのこと。
一体どれがよいのやら。
パッケージで決めちゃう?
Amazonで売れ行き1位だったのにしとく?
レジ前(おねえさんの間近)で商品を吟味していたら、
「そのメーカーの芯は硬質です。PILOT は書き味がやわらかめです」
と、スラスラスラ〜ッと的確な商品情報を。
その一言で決めました、PILOT のネオックスグラファイトに。
お店の人が商品知識を持っているのは真っ当なこと。
もしかしたら、たまたま実家が文房具屋だっただけで
プロ意識のたまものってことなのかもしれない。
でも、なんか行くたび感動しちゃうんだな。
かなりの文房具おたくなのではないかと
文房具への愛を感じるんだな。
大型店舗にゆく回数が減りました。
2017年2月15日 wed.
鼻の中は血管がいっぱいな出血しやすいスポット。
年末、カゼをひいたのをきっかけに
ちょっと出血しやすくなってます。
ハナをかんだり、ハナミズすするときの摩擦も、侮れません。
刺激を与えないよう、ハナもかまず、ハナミズ出ても、なすがまま。
Let it be, レルビ〜♪
おかげでお鼻の中がときどき鍾乳洞。
下痢のときのお通じの猛スピードさも
皮膚を傷つけるのでご用心という話も聞いたことがあります。
こんな小さな敷地(体内)の中で起きてることなのに、
自然の流れって、すさまじいものですね。
(いや、狭いからこそ流れの勢いもひとしおか)
みなさまもどうぞご大切に。
そういえば、英語の「LOVE」という言葉が入ってきたとき、
「ご大切」と訳したという話を聞いたことがあります。
よい響き。もう一度言ってみよう。
どうぞご大切に。
2017年2月10日 fri.
カルロス・ゴーンさんの
「私が考えるリーダーの条件とは何か。1つは、結果を出せる人だ」
(「私の履歴書」『日経新聞』2017年1月30日、より)
最近、スパッと明快で納得した言葉です。
日本の経営者だったら、こんなとき、
「責任をとること」とか言いそう。
実際、そう話している経営者を見たこともあります。
「責任をとる」のは覚悟のいること。
だから、その重みを感じたりもしました。
「結果を出す」もずっしり重さがあるけれど、
「責任をとる」より、具体的で目の前がひらける感じが断然いい。
会社の姿勢(展開)が違ってきそう。
ふと、スポーツの世界と重なった。
プロ選手やチームの監督が
「自分たちの試合をする」と発言しているのを聞くと、
あれ? 勝つ気あるの? と、ときどき違和感おぼえることが。
どちらかが勝って、どちらかが負ける。
いつも勝てるとはいかないのが勝負の世界だけれど、
勝つことを前提にのぞんで準備している相手が
いちばん手強いと思う。
でも、勝つことが何より優先されると
悪質なドーピング問題とか出てきたりして。
だから日本の選手はマナーがよかったりするのかな。
それはそれで、素敵なこと。
「私が責任をとる」と社長から言われるより、
売れるもの(体制)をつくる具体的な計画をたてる方が
会社も明るくなりそうだ。
社員も、社長になったくらいの気持ちで仕事すると頼もしい。
と思う、もと会社員であった。んじゃ。
2017年2月5日 sun.
「5日や10日のように 五(ご) と十(と)の付く日は
五十日(ごとおび)と言って、道路が混むのよ」
初めて勤めた会社で上司がそう教えてくれたのを
今でも思い出します。
このページの更新日、1月はきれいに五十日が並んでます。
じつは途中からそのことに気づいて、
「今月は五十日に更新しよう」と、ひとつのきっかけにしました。
けっこう心地よいリズムで、引き続き……。
2017年1月25日 wed.
昨年、バブルネタでブレイクしたという
お笑い芸人の平野ノラさん。
たまたまテレビで見かけて知ったのが
その年も終わりの12月。
バブルネタ、照れくさく眩しい。
若い人に通じるのかな?
と、素朴に思うお年寄り(私です)。
小さな出版社にいたので
バブルの恩恵を受けた記憶もないけれど、
当時、会社の人たちと屋形船を貸し切って
隅田川クルーズなんかしていたから、
(はい、わたくし幹事つとめさせていただきました)
あれはやっぱりバブルだったのだなぁ
と、時々思い出します。
そんなノラさんを知って間もない昨年の12月9日、
中居君の「金スマ」でノラさんの芸人になるまでストーリーが。
中学時代、三者面談で
「お笑い芸人になりたい」と話したノラさんを
唯一、応援してくれた担任の先生として、
パンパカ♪ わたくしのお知り合いが登場。
その方(中学時代の先生)が
ノラさんに宛てた手紙を読むシーンはとても素敵でした。
(ノラさんの目にも涙が)
*よろしければ、こちらでどうぞ。
それ以来、
まるで親戚の娘さんを見ているかのように
応援気分に。
(そのあと見かけた別の番組でも
ガッツとサービス精神の持ち主っぷりがかわいらしかったのです)
2017年1月20日 fri.
ひと夏、よく食事しに通っていたお店のFacebookに
あるとき夫そっくりの顔の人の写真が。
そのお店のシェフ(女性)のご家族だったのだけど、
夫に見せたら 「これ、俺?」と、
本人もその似姿にびっくりしていました。
本人も(他人も)認めるくらい似ている者同士というのは
世の中ごくまれにあるようで。
そう言えば、2年ほど前、
夫があるサイトを見ていて、
そこに書かれていた文章が私に似ていると呼ぶ。
モニターを目で追うと……
文章の終わり方や、句読点の打ち方。
ですます調と体言止めがさりげなく混じり合った文体。
「あれ。これ、私?」
と、自分でも読んでいてしっくりくる。
こんなことってあるんだと
とても不思議な気持ちになったことがあります。
顔ほど直接的ではないが、
なかなかに妙な味わい。
2017年1月15日 sun.
近頃、カフェでもなく、チェーンのコーヒー店でもなく、
とある駅前の地元の喫茶店がお気に入り。
ときどき出かけて一息ついてます。
カランコロン。
扉のカウベルの音に、
コーヒーの香りがしみ通る店内、
年齢層高めのお客さま。
ザ・喫茶てーん!(徹子さんでな)
ツナサンドやホットチキンサンドにコーヒーと、
王道のメニューに充実感。
置いてある雑誌を読みふけるのです。
ふ。おっさん。
常連さんも入れ替わり立ち替わりやってくる。
その様子を見て、
三田紀房さんの投資をテーマにしたマンガ、
(社会やお金に関する知識がけっこう勉強になります)
『インベスターZ 』11巻に出てくる
「常にお客さんが数人いる状況が作れれば成功」という
個人経営の喫茶店についての意外な話を思い出します。
カフェやチェーンのコーヒー店とは別の需要が
しっかり感じられます。
ご近所エリアにあるのに
旅先の喫茶店で過ごしているかのような旅情さえ感じられ、
また扉をカランコロ〜ン。
2017年1月5日 thu.
トップ画面の雪景色がちぐはぐに感じるほど
こちらでは暖かい日が続いています。
昨日から仕事始めしています。
ところで大晦日にこしらえた、おせちの黒豆。
洋菓子(や和菓子)づくりのときもしかりで、
レシピ通り作ろうとすると
「こんなに大量のお砂糖が体内に?」
と、おじけづき、
毎回思いきってレシピの半分以下にアレンジ。
弱気なシェフと呼ばれても、いい。
かえってお豆の持ってる
ほくほくした本来の甘さが味わえて、
別物として楽しめます。
当然、日持ちもしなくなりますが、
そこは冷凍保存でカバー。
滋養あふれる味に元気が出ます。
今年も引き続き、
「日々是精進」「日々是養生」の
ひびこれシリーズが合い言葉。
2017年もどうぞよろしくお願いいたします。
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