● 編集後記のようなものです |
2011年6月28日 tue.
6月の案件がいくつか一段落してきて、ほっ。
としたところで、つぎに備えて、
すきまの時間に部屋の大整理祭りを始めました。
まずは、3月の大きな揺れで
雪崩を起こしていた本棚から。
となりとなり方式で。
脊髄反射的に「とっておこう/サヨナラ〜」と選別。
当たり前のことながら
時間がたつと興味の方向や仕事の内容も変わってくるので、
少し前まで不動と思っていたものが棚から外れていったり、
埋もれていたものを発掘して並べ替えたり。
たまの整理はよいものですね。
「部屋の乱れはココロのみだれぇー」
と、抑揚つけて言ってみると、
たいていの人がビクッとするみたいで、面白いですよ。
22011年6月26日 sun.
一気に夏らしくなってきましたね。
うちでの格好が山下清スタイルに近づいてきました。
のぞむところです。
今日の『日経新聞』スポーツ欄に
楽天・田中将大の力投の瞬間が。
それがまるで金剛力士像のようで素敵だ!
(↑ どちらかというと興福寺の)
22011年6月15日 wed.
今日は切り貼りの作業なども。
ミスが出ると、あとあと面倒。
外科手術とは比べようもありませんが、
神経使います。
単純な作業なのだけどパーフェクトに仕上げなくては。
と臨むと、シルクスクリーンをおそわった刷り師の石田先生や
展覧会のとき額縁を作っていただいた小林さんのことが
自然と浮かんできた。
人のやることですからミスはつきもの。
そう考えていたのだけど、
甘え(言い訳)は置いといて、
本番、ノーミスで終えなくてはと考え直す。
(とはいえ、人のやることですから……)
ラインに沿って定規をあてていると、
いろんなことが浮かんできた。
シルクスクリーンのときに刷り位置を合わせる作業。
会社時代に上司や先輩から教わった
カッターと定規の使い方のちょっとしたコツ。
デザイン学校時代に皆川先生の授業で課題をこなしながら
仕上げの美しさが作品の印象を何倍も変えてしまうと肌で感じたこと。
などなど。人にっ、小さなっ、歴史ありっ。
あと、目(視力)だけはよいので、
細いラインに目をこらしながら
ストレスなく作業できていることに
両親に感謝したりもして。
集中しているとき、
じつはリラックスの状態に入ると聞いたことがあるけれど、
雑念ご無用の作業中でしたが、
けっこういろんなことが浮かんできたのでした。
めでたくミスなく作業を終えることができて充実感。
複雑な作業でもなんでもないのに
あー、いろんな人に感謝したい気持ちがあふれてきて、
めでたい時間となっていました。
22011年6月2日 thu.
友人が6月、九州にお引越することに。
そのお知らせと一緒に
「引越ハガキをお願いしたい」
という連絡をもらった。
お仕事の依頼をいただくときはいつも
ひゃっほ〜。
と、嬉しくなるのですが、
友人からの依頼もまたしみじみと嬉しいものが。
ポストカードは自分にとって原点のようなもの。
新しく始まるお知らせのハガキに
思い出してもらえて嬉しかったのでした。
新しい生活が始まるお祝いの気持ちをこめて
贈りものを届けるような気持ちで
つくろう・描こう。
そう思ったのでした。
イタリアのデザイナー、
エットレ・ソットサスも
「デザインとはひとに花束を贈るようなもの」
そう言っていた。
旅好きで(一緒にロンドンに旅行したこともありました)
いつも自分らしいお洒落を楽しんでいて、
おねえさん的存在なひとだった。
もうあんまり会えなくなるのかな……
と、しんみりとしてしまったのだが、
火曜日、ランチしながらこれからの楽しい計画もきく。
また一緒に楽しいこともできそうな気配。
いいね、いいね。
「これからもよろしくね」
と、気持ちのよい言葉をもらって帰ってきた。
そういえば、先日、
ちょっと珍しい(面白い)ご依頼をいただきました。
近いうちにまたご報告したいです。
22011年5月27日 fri.
いま使っている携帯の機種が
電波事情のため来年で使えなくなるそう。
気に入っていたうえに
壊るるまで使ってしまえホトトギス派としましては
無念なことです。
で、ちらほら携帯を物色しています。
そんなところに、INFOBAR A01の発売予告。
チョコミントのレトロなかわいさに
よろめいてます。
neon(水色)の遺伝子も感じる感じる。
そのうえインターフェイスがすっきりとかわいい。
と、魅かれていたら、
こちらのデザインは中村勇吾さん!
もう小躍りです。
(事実、小躍りした)
現在、KDDIデザイニングスタジオにてのみ
実機を見られるとのこと、
行ってまいりました。
実物のルックスや持ち心地もよい感じ、
あらどうしましょう。
おためしに「もくれん通信」を見てみたところ、
解像度が高くて画面が美し〜い。
昨年、新しいMacに変えて
ページが2割増し美人に見え、
「世界中の人、できればこの画面でもくれんを見て〜」
と叫びたくなったものでしたが、
さらに3割増し美人に見え、感動しました。
とくにもくれんストアのページが可愛い(親ばかめ)。
コンパクトな画面でフレーミングされて
余白(白)の部分がひきしまって見えるのかもしれませんね。
メールと通話をメインに使いたいので
携帯のほうが入力にストレスなさそうと
スマートフォンにはまったく関心なかったけれど、
これは「持ってる喜び感」が
凌駕してしまいそう。
さて、どうしましょう。
22011年5月21日 sat.
ひと・植物・モノ……
愛でるようにその形をつくっていく過程が
イラストを描いていて楽しいことのひとつ。
なかでも動物は人間とどこか似ているところが見つかって、
「大ざっぱにおんなじ仲間なんだな〜」と、
描くたび、おもしろくもしみじみとした気分に。
ところで4月のトップページには犬、
フレンチブルドッグを描きました。
子どものころ、実家で犬と過ごしていたので、
犬にはおのずと愛着が。
今月も女の子を描いたところで、なにかもう一品。
こんどは種類の違う犬を描こうかと
犬寄りなことを考えていましたら、
身近なアドバイザーが言うのです。
「世の中には猫好きの人の方が多いから、猫、猫。
お客さまのニーズにこたえないとね」
いや、けっこう犬好きの人も多いと思うよ。
いやしかし、いやしかし。
たしかに思い当たるふし、随所にあります。
猫とはおつきあいしたことないけれど、
「なじみのないもので気に入ったものが描けると
きっと楽しいぞ」
と、今月は猫に。
犬はうれしいとき、しっぽをふるけど、
猫のしっぽって、どうなんだろ?
等々、犬より距離を感じつつも描いてみると、
愛着かんじる猫ちゃんができました。
ニャ〜。
アップしましたところ、
早速、猫との生活を楽しんでいる友人から
「今月の表紙のネコちゃんが
ひょうひょうとしててかわいいなぁ〜」
と、うれしいメールをいただきました。
このうてば響くよな反応、
(アドバイザーの一言がこだまするぅ〜)
猫ちゃん人気の底力、またしても知りました。
22011年5月14日 sat.
郵便ポストにおや?
なにか紙工作のようなものが。
パッケージにはなてがみと書いてあります。
なんだろなんだろ。誰だろ誰だろ。
紙ヒコーキみたいです 宛先の書かれた紙が ぴろ〜んと出ています |
うらです ぴろ〜んと出た紙には 「↓ ひく」と書かれています ひっぱると…… 友人からのメッセージが! |
パッケージをひらくと…… あら! かわいいバラが 顔のぞかせていました |
バラの季節ですね |
お花を郵便で届ける「はなてがみ」。
「はなささら・ちょっとかわった花店」で取り扱っているようです。
お店の名前も楽しいです。
また、2010年のグッドデザイン賞にも選ばれたよう。
お花屋さんの受賞は初めてとのこと。
おたより(メールもね)はただでさえ嬉しくなるものなのに、
ポストにお花!
かわいくて楽しいサプライズ!でした。
22011年5月12日 thu.
肌寒い日もありますが、
半袖日和になってきましたね。
あるイベントで
ブドウ糖分子Tシャツを販売していただいた方から
「ボクの自己紹介になるので」と
Tシャツを買っていかれたお客さまのことを教えていただいた。
グレーとモーブの 重ね着して |
お客さまのお名前はサトウさん。
お砂糖つながり……で買ってくださったそうです。
(砂糖はブドウ糖と果糖が結合して出来ています)
なんて素敵な発想!
全国(世界中)のサトウさま、どうぞ。
またはみなさま、サトウさまへのプレゼントにもどうぞ。
ちなみに、ブドウ糖と果糖は
原子の種類と数は同じ(C6H12O6)ですが、
原子の結合の仕方が違うそうです。
お仲間ということで、カトウさまもいかが?
011年5月11日 wed.
きのう、イラストの資料用の写真をとりに上野動物園へ。
連休をはずして静かな平日に……ともくろんだものの、
幼稚園や修学旅行の団体のお客さんでいっぱい。
えらい賑わいでした。
パンダ舎前の長い行列を通り過ぎると、
どすどす活発に動き回っているシンシンが
すきまから見えました。
今日はパンダはどちらでも…… とか言いつつ、 ちらっとでも見えると けっこう嬉しかったり。 |
オカピにも初めてお目にかかれました。
透き通った青い眼の色が幻想的で
すいこまれそうでした。
想像していたより大きかった。 というか、がっしりしていた。 |
お目当てのもの各種をぶじ撮影できて満足。
あぁ、やっぱり生きてるものを見ると
おのずと高揚しますね。
「あっ、キリン!」「ゾウ〜」と、
動物を見つけては犬のように走りだすのでした。
動物園はたのしすぎます。
2011年5月10日 tue.
きのう、神保町へ。
昨夏、二十七福zine展でご一緒した林美奈子さんの
『押し花コラージュブック』出版記念展へ。
(SPIN GALLERYにて、5月15日まで)
森野美紗子さんと お二人で出された本。 (誠文堂新光社) |
押し花やコラージュの作り方もわかりやすく、
なにより紹介されているお二人の作品が素敵なのです。
本の街の路地にある趣のあるギャラリーで
その愛らしい作品をまぢかに見ることができて、
とても楽しい時間でした。
林さんがコレクションされている
海外の切手や封筒も
さりげなくディスプレイされていて、
それもまたそそられました。
花・キノコ・鳥……。
それらは月に一度ひらかれている切手市場で見つけたものと
林さんに教えていただきました。
切手市場。素敵な響きだ!
出かけなくては。
2011年5月4日 wed.
展覧会でお世話になった美篶堂さん、
5月5日で御茶ノ水のショップを閉店されることになりました。
今日、ご挨拶に行ってきました。
お店の扉をあけるときの瞬間がいつも好きだった。
展示するひと(もの)でこんなに空間が違った印象になるギャラリーは
そうそうお目にかかれないでしょう。
ふところの深い、やわらかな空間でした。
美篶堂さんでの展覧会を自分のプロフィールに残せること、
誇らしく思っているのです。
1月ごろ、人から聞いたこんな話。
「楽しかったことを思い浮かべながら寝ると、
お肌にいいらしいよ」
その話を聞いたとき、
美篶堂さんでひらいた展覧会のことが
すーっと浮かんできたのでした。
ギャラリーに入るなり、
ぱ〜っと晴れやかな表情になった方たちのこと、
たまたま通りかかってギャラリーに入ってみたという方が
ずーっと絵の前に佇んで、
その絵を買っていってくださったこと……。
そんなことを思い浮かべながら眠ると、
肌の調子がほんとによくなりました。
5月15日からは竹尾の見本帖本店の2Fにて
美篶堂さんのスペースが新しくできるとのこと。
御茶ノ水からほど近いところで
しかも自分にとってもなじみの場所で
またスタッフの方たちとお目にかかれるのがうれしいです。
お店のレジそばに |
ところで3月ごろ、「今年は展覧会は?」
と、何人もの方から声をかけていただきました。
今年はほかに力を入れたいことがあったので
お休みしましたが。
いえ、そっちも展覧会も両方やってしまえばいい話なのですが。
ドラッカーも「集中」が大切と言っていますし、
自分のペースにあわせて。
あと、新しいギャラリーをさがし中だったこともあったのですが、
今年に入って、やっと
「ここで展覧会をひらきたい」と思える場所に出会えました。
ギャラリーは山ほどあるけれど、
美篶堂さんのときのように
「ここにお客さまをお迎えしたい」
そう思える気持ちのいい場所でひらきたかったのです。
とはいえ、まだ予定はたっていないのですが、
そのわりに展示のタイトルはもう頭の中で決まってたりするのですが、
そのときが来ましたら、またご案内します。
2011年4月30日 sat.
メアリー・ブレア展へ。
(銀座三越にて、5月9日まで)
メアリーは、ディズニー・スタジオで
コンセプト・アートなども手がけていたアーティスト。
2年前に東京都現代美術館でひらかれた
メアリー・ブレア展がとてもよかったと
聞いたり読んだりしていたので、
行き逃したことを「しまった!」
と思っていた身には朗報でした。
先日、世田谷文学館で
リンドグレーンの絵本の原画をみたときのように
こころが遊びだす。
なぜかバタークリームケーキを思い出すような
なつかしくなるような色彩、
まろやかな水色に心ひかれました。
2011年4月29日 fri.
八ヶ岳へ。
桜やコブシ、モクレン、レンギョウが満開。
春をふたたび味わいました。
空気が冴えていて、冬の気分も少し味わいました。
おかげで山々もきれいに見え、
ドーンドーンドーンと三連発です。
てっぺんを見ていると |
夏はかすんで見える南アルプスも くっきりと。 |
アルプスを背に振り返ると そこには八ヶ岳が。 |
2011年3月9日 wed.
きのう、田中靖夫さんの
「のびる針金 THE WIRED UNIVERSE」へ。
(gallery福果、3月12日まで)
針金で造形された
ひと・動物たち(犬・虫・カメレオン……)。
空間に描かれた線画のよう。
のびやかなイラストレーションの世界を感じました。
スケッチをもとに造形することもあれば、
その時々の気分で直接造形することも。
そして、一筆書きで描く感覚に近いとのことでした。
のびやかさを感じた秘密はそこにあったのかも。
また、一筆書き(針金1本)で作った方が
針金を継ぎ足して作るより
構造的にも強くなると教えていただきました。
壁に映った作品の影が
作品の表情をいっそう豊かに見せてくれているようで、
それもまた楽しかったです。
2011年3月7日 mon.
行ってきました、エルヴィス・コステロ。
(3月1日、Bunkamura オーチャードホール)
眠っていた「キャー魂」が
ひさびさに起き上がりましたよ。
まっすぐ届く声とギターの音のパワフルなこと。
素晴らしかったです。
少し痩せたみたいと 身体の心配をしたのは まったくの杞憂でした |
ロバート・ミッチャムがちょっぴり 「海の若大将」のときの雄三のよう |
水上と水中の場面設定だけで、この見応え。
素晴らしかったです。
その前にみた「恐怖の報酬」もでしたが、
シンプルな設定で
こうもハラハラさせられるとは。
淀川長治さんの名言を繰り返してしまいそう。
2011年2月21日 mon.
確定申告をすませる。
学生時代から、なぜだろう、なぜかしら。
〆切あるものは〆切の日に提出するのが
スタンダードになっていたので、爽快です。
(昨年からそんな体質改善中。
不測の事態にそなえてね)
昨年はパソコンを購入したので、
減価償却の計算もして
達成感が2割増しです。
申告にかかった所要時間も
来年に備えてメモメモ。
さて、ひとつスッキリしたところで、
心おきなく次のミッションへずんずん。
と進んでいきたいものです。
2011年2月20日 sun.
いせひでこさんのトークショーへ。
「旅する絵描き いせひでこ展 」 世田谷文学館、3月31日まで |
いせさんの絵本を手にしたのは
2年前にひらいた展覧会で出会ったお客さまが
『ルリユールおじさん』という絵本を
すすめてくださったのがきっかけでした。
女の子が製本職人のおじさんを訪ねて
こわれた植物図鑑をなおしてもらうというお話。
本のある(工房の)風景にひかれて
「これは手もとに持っておきたい」と思った本。
トークショーでは、『ルリユールおじさん』を描いた
いきさつも聞くことができた。
パリに旅したとき、
なんか気になる〜と街で見つけた製本工房。
やっぱり気になると再度パリへ。
訪れたとき、工房のおじさんは入院中で
お店は閉まっていたそう。
(今回の企画展のポスターに使われているのは
そのときのガックリした写真だそう)
置き手紙を残しておいたところ、
「1時間だけなら会ってもいいよ」
と工房に招かれ、
製本するおじさんをスケッチ、スケッチ、スケッチ。
でも、これだけでは足りない。
「暖かくなるころには体調もよくなるから、またいらっしゃい」
と、おじさんに声をかけられ、
その後、再度、パリへ。
絵本が出来るまでに2年の歳月がかかり、
パリへは6度足を運んだそう。
絵本にまつわる臨場感あふれるお話もでしたが、
ご本人が魅力的な素敵な方で
そのことも心にのこる時間でした。
2011年2月11日 wed.
うちからわりと近くにある日帰り天然温泉は
まるでまろやかな黒酢のよう、
効きそうと連想させる心にくい色をしています。
お湯との相性もよいので
時々こりをほぐしにゆきます。
今日はちょっと混み合っていて、
湯船でおとなりになった白髪のご婦人に
スペースを少しお譲りしたのがきっかけで
浮世風呂風情に。
それがたいそう素敵な方だったのです。
わたしの腕に髪の毛が一本ついていたのに気づいて、
「湯船に入っちゃうと気になりますからね」
と、つまみだしてくださった。
「ありがとうございました。
(いや〜ん)すみませんでした!」
と、お礼を言うと、
「この中でくっついちゃったのかもしれないですね」
と、笑顔でナイスフォロー。
「エレガントとは人に恥をかかせないこと」
と、かつて美輪明宏さんが話していたのを聞いて
「わかる気がします」と膝をうったものでしたが、
まさしくエレガントな方でした。
しばし、都内の天然温泉事情など
お風呂談義をしました。
あったまったころ、
「お先に失礼します。
いろいろお話をお伺いできて楽しかったです」
と、湯船を出る前に挨拶すると、
「まぁ、よかったわ」
と、わたしの腕にふれてくださったの。
それはハグされたような感覚に近かったのでした。
考えてみれば、
見知らぬ人とこんなふうに心なごむボディタッチ、
あまりないことかも。
ましてやお風呂で。
(いわんや裸で)
「こんな人になりたい (なろう)」
と思える素敵な方でした。
あったまった、あったまった。
2011年2月11日 fri.
夫が 2012 をレンタルしてきた。
地殻変動が地球を襲うというスペクタクルもの。
荒唐無稽なところもあるけれど、
大ざっぱに話の辻褄はあっているので、
そこはあまり気にせず。
なによりCGによる特撮が素晴らしくて、
休憩がてら斜め見のつもりが
見入ってしまった。
この映画のビジュアルエフェクトチームを率いたのは
坂口亮さんという日本人クリエイター。
映画の公開時、坂口さんを紹介するテレビ番組を見て
しっかり記憶に残っていたのでした。
坂口さんは2008年、アカデミー科学技術賞も受賞した人。
学生時代、理数系ではなかったけれど、
映像表現のために物理や数学の知識が必要と感じて、
参考書をひもといて
中高の物理や数学を基礎から学び直したという。
この映画でも街が地震で破壊されるとき、
ゴミがブワッと散らばる瞬間とか、
一瞬の細部にもこだわって表現したそう。
だから興ざめすることなく
自然と画面に見入ってしまったのかもしれないです。
画力(技術)がお話を支えている
という強力な見本のよう。
2011年2月10日 thu.
先日見た、岩井俊雄さんの
「100かいだてのいえのひみつ」展がとても楽しかったので、
岩井さんの『アイデアはどこからやってくる?』
(河出書房新社、2010)を読んでみました。
「14歳の世渡り術」という 中学生から大人を対象にした シリーズの一冊です |
岩井さんの代表的な作品や仕事をいくつか選んで、
そのアイデアがどこからやってきて、
どう発展していったのかを紹介したもの。
YAMAHAと一緒に開発した楽器、
TENORI-ONのお話では、その発想にほぉわ〜。
頭の回路が入れ替わりそうな気分に。
岩井さんの仕事の素晴らしさもさることながら、
書かれている文章がまた読みやすいのです。
鈴木成一さんの『装丁を語る。』もそうでしたが、
文章を書くことが生業の人ではないのに
フラットで明晰で。
日々の仕事(生活)を通して
感じ考えているからこそ
人に伝える(伝わる)形・言葉になっているんだなぁ
と、当たり前といえば当たり前のことなのですが、
そのことにもリスペクト!の気持ちになりました。
2011年2月9日 wed.
昨夜はひさしぶりに雨の音を聞きました。
やわらかに感じました。
さて、週末にみました、「シェーン」。
楽天の田中将大選手の目つきを
ほんのほんの少し思わせる少年の顔が
いつのまにかやみつきになります。
映画(DVD)をみるのを習慣にしようと思ったのは
イラストの参考や栄養になるからなのですが、
もうひとつはたしなみと申しましょうか。
有名な作品はいろんなところで
パロディーとしても使われているので、
知っていると楽しみが増します。
最後の「シェーン、カムバーック」を聞いたとき、
おぉこれがこれが。
と、その響きのよさに巻き戻して
もう一回聞いてしまいました。
(アクセントは「バ」でね)
ちなみにそのとき字幕は出ていませんでした。
2011年2月8日 tue.
きのう、岩井俊雄さんの「100かいだてのいえのひみつ」展へ。
(武蔵野市立吉祥寺美術館、2月20日まで)
絵本の原画と制作のプロセスが紹介されていて
とても楽しかったです。
岩井さんの「ごあいさつ」の文章も素敵でした。
チケットもかわいいのです |
そのあと、イラスト用の資料をさがしに
神宮前にあるふろしき専門店、むす美へ。
スタッフの方がわかりやすく質問に答えてくださって、
とてもよい感じでした。
竹久夢二のふろしきは
ふだん使いしたくなる愛らしさで、
また来ようと思いました。
2011年2月7日 mon.
美篶堂さんで展覧会をひらいたとき
お知り合いになったお客さまから声をかけていただいて、
先週、美篶堂の明子さんと三人でごはん会。
隠れ家のような趣のある神楽坂のお店で
おいしいお酒と食事とお話。
肌細胞にもよい楽しい時間を過ごしました。
このお客さまはいつも展覧会のあと、
展覧会で買ってくださったポストカードで
おたよりをくださるのです。
初めて届いたとき、
「あれ、わたしのポストカード?
宛先不明で返ってきたのかな」
と見ると、その方から。
買ったハガキですぐにおたより。
なんだか楽しい気分で書いてくださってるのが
伝わってくるようで。
自分のポストカードが届くのって
うれしいものだとこのとき知りました。
(いつもひとへのおたよりには使っていましたが、
新触感! という感じでした)
こんなふうに展覧会を通して出会えて
やりとりが続いているお客さまにたくさん恵まれていて、
「ギャラリーって、不思議な場所だな」って
しあわせに感じています。
世界じゅうのいろんな場所で
こうしたことが起きてるんだろうなって思います。
ところで、2月24日(木)、
NHK教育テレビの「素敵にハンドメイド」に
明子さんが製本の講師として登場、
はなちゃんと共演されるようです。
おたのしみに!
2011年2月2日 wed.
受験生の甥っ子の志望校(大学)は
成績や進みたい学部をもちろんかんがみてのことですが、
いずれも温暖な気候の土地にある学校が
リストアップされているそうです。
そうきたか!
母から聞いて「わはは」と笑ってすぐさま、
そうねそうね、大事なことね。
今年は足と手ともにしもやけに。
昨冬、手を洗った後ちゃんと拭きとらないでいた結果、
冷やして指のしもやけを悪化させたので、
この冬はそのことは気をつけていたのに。
身体が出してくれているサインを受けて
寝るときも手袋と二重靴下が基本。
足は入浴時以外はずっと包みこんであげられるけど、
手はそうもいかず、
さすがの冬好きも春が待ち遠しいです。
みなさまもどうぞ暖かくしてお過ごしください。
2011年2月1日 tue.
定期的に映画(DVD)を観る……が
やっとこさっとこ習慣になりつつあって、いい感じです。
これまでも時間をつくろうと思えば出来ただろうに。
それよりやることあるし。
と、気持ちの余裕がなかったのかな。
気持ちの切り替えも習慣のようなものかも。
荒野の決闘のあと、真昼の決闘、 駅馬車を楽しみ、
シェーンで西部劇の名画シリーズを
いったん締めようと思っていたところ、
レンタル店に在庫なし。
それこそ「シェーン、カムバーック」です。
そこで先日、「いわゆる名画じゃないけど、いいから!」
とのおすすめで、メッセンジャー(2003)を。
これが最初から最後までよく出来ていて、楽しめました。
草彅 剛くんも「僕シリーズ」のドラマとは
また違った表情でよかった。
飯島直子さんが身体の動く女優さんという感じがして
ちょっとファンになりました。
第三舞台にいた京晋佑さんの
ラスト近くのある場面での身体の動きにも
舞台の人なんだなぁと感服。
気楽に何かみてたいとき、どうぞ!
2011年1月27日 thu.
テオ・ヤンセン展ヘ。
(日本科学未来館・2月14日まで)
テオ・ヤンセンが作り出した
風をとりこんでエネルギーにして動くというビーチアニマル。
昨年末、その映像を偶然テレビで見て、
生き物を思わせる動きにそそられ行ってきました。
展示は撮影OKでした | |
どこかナウシカっぽい雰囲気も |
フロア内には実演のスペースがあって、
1時間に一度、実演タイムがあります。
広い野外で風を受け、動いているところも見てみたいですね。
こちらの映像の数々もどうぞ!
2011年1月21日 fri.
水谷有里さんのきり絵展へ。
「遠くまでいける」 タンバリンギャラリーにて 1月23日まで |
道路の向こう側からパチリ |
2011年1月16日 sun.
きのう、世田谷のボロ市へ。
名前だけはよく聞いていたこのボロ市。
東京都の無形民俗文化財にも指定されてるそうです。
土曜の午前中、かわいい電車・東急世田谷線にのって、
上町駅で降りると……人のかたまりが見えます。
そこでもうテンションがあがっていきます。
インド・デリーの |
ロンドンの蚤の市の雰囲気も |
神棚や木の臼を売ってる |
いぬ〜。 |
2011年1月15日 sat.
きのう、熊谷守一美術館へ。
3Fのギャラリーでは
原画をもとにしたシルクスクリーン展が開催中。
(30日まで)
シルクスクリーンを教わった
刷り師・石田了一さんが刷りを手がけられた作品も
見ることができてよかった。
1Fでは油絵など。
守一の娘さんで、この美術館の館長でもある
榧(かや)さんの主観的な感じの解説文が
なんだかおもしろかった。
美術館の壁面にはアリの絵が |
2011年1月11日 tue.
今年の年賀状に描いたイラストは
うさぎの女の子・ミッフィーの絵本の作者としても知られている
敬愛するディック・ブルーナさんの子ども時代がモデル。
『paradise in pictograms THE WORK OF DICK BRUNA』
という本で見つけた写真がもとになっています。
ブルーナさんが13カ月のころ 祖父母の家の庭で遊んでいるところ 年賀状っぽくないけれど 今年はぜひこれで! と スーッと思い浮かんできたのでした |
ブルーナさんのそばにうさぎがいたことにも感動したのですが、
そのうさぎがブルーナさんの身体ほどありそうな
ジャイアントで丈夫そうだったことにも感動しました。
今まで見たことなかったタイプ。
数年前、実家の立て替えをしたとき、
古いアルバムが出てきました。
祖父や祖母、父や母や叔父たちの
若かりしころのモノクロ写真。
まるで映画を見ているような気持ちに。
その中に、母がまだ赤ん坊の私を
庭先で抱いている写真が。
手編みの毛糸の服を着て
ぱつんぱつんの頬をした私を
愛しそうに見ている母。
時おり実家に帰ると
そっとそのアルバムを取り出して
その写真を見たくなります。
ブルーナさんの写真もモノクロで
どんな色の服だったかはわからないけれど、
手編みのカーディガンを着ていて、
描いていてあたたかい気持ちになりました。
この年賀状。
新年にbabyを授かったばかりの親愛なる友人が
「最高によかった」と伝えてくれて
とても嬉しかったのでした。
2011年1月8日 sat.
フリーという仕事がら
平日と休日の境目はないのですが、
(むしろ混んでない平日を選んで出かけたりしてますが)
クライアントの方々がお休みの日は
心もち休日モードを感じたりします。
「名作をみるぞシリーズ」第二弾はこちらです。
荒野の決闘 |
そういえば昨年のお正月にみた名作は 「十二人の怒れる男」だった ヘンリー・フォンダさん またお会いしましたね |
2011年1月5日 wed.
明治神宮へ。
以前、近くに住んでいたのに
奥までゆくのは初めて。
ここはまだ入口近くのほう。 |
三が日の比ではないでしょうけれど、
まだまだ訪れる人で賑わっていました。
明治神宮って、その名のとおり、
明治天皇と皇后をおまつりする神社なんですね。
思ったより歴史が新しい。
若々しさを感じました。
今年はもっとこちら(HP)にやってきて
更新(発信)したいと思っております。
「ほぼ日刊」に憧れつつ。
でも、たよりがあるのも、ないのも、元気な証拠。
ということで、今年もまたぜひ遊びにいらしてください。
2011年1月4日 tue.
こんにちは。
2011年もどうぞよろしくお願いいたします。
穏やかに過ごせたことに感謝したくなる三が日でした。
昨日から仕事始めです。
先日、ふと、祖母や母が、台所仕事のことを
「しまいごと」と呼んでいたのを思い出しました。
(実家用語なのか、関西一帯で使われてる言葉なのか、
ちょっとわからないです)
おせちが片づいていって、
お重の中味を移しかえたりしているとき、
この言葉がぴったりだなぁ。
なんかいい響きだなぁと思ったのでした。
夕方になると、「さぁ、しまいごとしようか」と
祖母や母が台所に立っていた姿が
なつかしく思い浮かびました。
「今年は名作をたくさん見るぞ〜」と
お正月にDVD(やビデオ)を見て、そのあとなかなか続かない。
は毎年のことですが、
「いやいや、今年こそは」
と、選んだのが「海の若大将」。
海の若大将 |
時代の勢い、感じます。 植木等さんの 「日本一のホラ吹き男」 を見たときもしかりでした。 |
全編通して「ステキ」連発。
(おばあちゃんにもやさしいのよ)
即断即決、ちゅうちょのなさが素晴らしぃ。
今年のテーマは若大将だ〜。
が、見終わってしばしの合い言葉に。
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